フォトリーディングとは|本をパラパラめくって脳に高速でインプットできる速読法を徹底解説
- 2018.09.25
- 英単語

フォトリーディングはあらゆる読書を速く、深く、そして楽しいものへと変えられる速読法で、年齢や職業問わず良い影響を及ぼす力があります。
- フォトリーディングで見込める効果としては、
- 大量の情報を一瞬でインプットできる
- メールや試験問題などの読み取りが速くなる
- 文章力やプレゼン能力が上がる
- 好奇心や創造性が高まり、意欲、解決力が上がる
などがあります。スキルアップしたい方には要チェックの速読法となっています。
この記事ではフォトリーディングはそもそもどういった速読法なのか、特徴ややり方などを詳しくまとめました。
フォトリーディングとは
フォトリーディングとは、写真を撮るように1秒で1ページの速さで読み進めていく速読法です。神経言語プログラミングと加速学習分野の専門家であるポール・R・シーリィによって1985年に開発されました。
フォトリーディングが提唱されるまでは目を速く動かして読む速読法が主流でしたが、ポール・R・シーリィは脳へ焦点を当て、本来脳が持ち合わせている画像処理能力を最大限に活用した「フォトリーディング・ホール・マインド・システム」を開発。
本をパラパラ読み進めていく驚異の速読法はこれまで世界各国で多くの講座が開催され、ミネソタ州教育庁から正式な教育機関として認められたほどです。
フォトリーディングが日本に来たのは2001年のことです。当時は第一線で活躍しているビジネスマンを中心に広められていました。特に経営者や中小企業の管理職などからの反響が多かったようです。
しかし最近では、ビジネスマンだけでなく大量の文書を読まなければならない受験生や資格受験者、文献を読むような専門家などにも利用されるようになっています。
また、思考力や分析力が養われることから、小さい子の教育の一環として学ばせる親もたくさんいます。
フォトリーディングの特徴
フォトリーディングとその他の速読の違いは文章を読んだ瞬間にあります。通常の速読法は文章を見た瞬間に内容を理解することができますが、フォトリーディングはパッと見た瞬間ではまだ内容を理解できていません。
フォトリーディングではあくまで右脳の働きによってイメージとして処理して、潜在意識の中へ情報をインプットします。
内容を右脳へ画像としてインプットした後、左脳を使用して必要な知識を取り出していく形です。左脳での処理は顕在意識の中で行います。
潜在意識(右脳)で情報をインプットして、顕在意識(左脳)で情報を理解する方法はフォトリーディングならではの原理で、この方法をフォトリーディング・ホール・マインド・システムと言います。
フォトリーディングは従来の速読法とは大きく異なる方法です。そのため、なかなか受け入れることができず、そんな事できるわけがないという気持ちに覆い尽くされてしまう人が結構多くいます。
できないという先入観があるとなかなか習得できない方法なので、次でお話しするフォトリーディング・ホール・マインド・システムの「準備」の段階をしっかりと行うことが大切です。
フォトリーディング・ホール・マインド・システム
フォトリーディング・ホール・マインド・システムは5段階のステップに分けて構成されています。
ステップ1 準備
準備の段階は読む目的を明確にし、集中学習モードに入る準備を行います。
読む目的を明確にすると、その本がどの程度重要なのか、どの程度理解する必要があるのか、その本にどのくらいの時間をかけたいかなどの気持ちがはっきりとします。これから読む本に対し、目的を明確にすることでモチベーションが上がる効果があります。
目的を明確にした後は心身共にリラックス状態にし、集中力を上げるトレーニングを行います。ポール・R・シーリィが提唱している方法として「ミカン集中法」というものがあります。
ミカンが手のひらに乗っていることを想像し、重さや形、色、手触りなどを可能な限り鮮明に想像します。その後、ミカンを左右の手のひらで転がし、そのミカンを後頭部の上15~20センチ程の場所に手で移動させて停止させます。
ここまでできたら腕と肩を下ろしてリラックスさせます。目を閉じると後頭部の上の方で浮いているミカンが見えますのでバランスをとります。
この状態は気持ちも体もリラックスしており、集中力も高まっている状態になっています。フォトリーディングはこのトレーニングで集中力を上げ、次のステップである予習へと移ります。
ステップ2 予習
予習の段階では、まず目次や索引を読んだり、本文をぱらぱら見たりして、本全体をざっと見渡します。本の概要を何となく把握することで、次にしっかりと読んだ時どの部分が重要かを理解しやすくなります。
次に、これから読む本が目的に沿った価値があるかどうかを判断します。この時点で、準備の段階で立てた目標に沿った内容かどうかが分かりますので、読み進めるかどうかを決定します。
ステップ3 フォトリーディング
フォトリーディングの段階は6つのステップによって構成されています。
まずは「フォトリーディングの準備」にて改めて本を読む目的を確認し、「加速学習モード」に入ります。深い呼吸を繰り返しながら心をリラックスさせ、精神を穏やかにしていきます。
心の中でリラックスと唱え、心も体も落ち着かせることで、想像力・学習能力ともに発揮できる状態へと導きます。
加速学習モードに入ったら「アファメーション」を行い、前向きな思考の暗示を行います。脳や気持ちへ暗示をかけることで、前向きに速読のトレーニングができるようになります。
前向きな暗示をかけるためには「完璧に覚え、完璧に思い出せるようになる」といったような内容ではなく、「内容をしっかり理解し、情報を生活で活かせるようになれる」などといった現実的で前向きな事を想像します。
暗示をかけた次の段階は深い呼吸を行い、一定の「フォトフォーカス状態」に入ります。
フォトフォーカス状態は文字に焦点を当てずに、ページ全体を目に焼き付ける方法です。フォトフォーカスをクリアするためのコツは、ページの四隅を同時に見ること、行間の白い部分を見るようにすることです。
フォトフォーカスはフォトリーディングの要ですので必ずマスターしましょう。その後は、「リズムよくページをめくり」ながらリラックスを唱えます。
そして、読み終わった後は「終わりのアファメーション」を行い、脳の中へしっかりとイメージがインプットされた、と心で唱えて二度目のアファメーションを行います。
ステップ4 復習
フォトリーディングでは右脳を使用して情報をインプットしました。復習ではその情報を調査し、トリガーワードを見つけ、質問を作ることを行います。
表紙や裏表紙、最初と最後のページ、サブタイトルや目次を確認し、文章全体の構成を把握します。その後、本で何度も使われているキーワードとなる言葉や、筆者が言わんとしている言葉を抽出します。
トリガーワードを見つけたらそこから質問を作ります。質問を作ることで、右脳でインプットした情報の中から答えを見つける作業が始まります。復習はフォトリーディングをした直後に行うとより効果的です。
ステップ5 活性化
フォトリーディングと復習を行った後は少なくとも10分以上の休憩をとります。少し時間をおくことで、インプットした本の情報が深い記憶へと取り込まれていきます。
そして復習の際に作成した質問を見直した後、記憶した情報の中から答えを探す作業を行います。必要に応じてマインドマップを作って本の内容を整理したり、高速リーディングで本全体をざっと読み返したりします。
フォトリーディングができるようになりたい時の注意点
フォトリーディングに関する書籍は多々出版されていて、書店などですぐに手にすることができます。
その中である程度フォトリーディングのやり方を学ぶことはできますが、独学ではまずできるようにはなりません。できるようになるためには、フォトリーディングの講座を受けることは必須です。
私もフォトリーディングができますが、独学ではできるようにならなかったので、実際に山口佐貴子さんのフォトリーディングの2日間の集中講座に行ってできるようになりました。
山口佐貴子さんは教え方が上手いですし、話もおもしろいのでおすすめです。集中講座は10万8千円と少し高いですが、フォトリーディングができるようになりたいのであれば、講座に行くことを強くおすすめします。
不安な方は事前に無料説明会を受けることもできます。山口佐貴子さんも無料説明会を行っていますので、興味がある方は一度そちらを受けてみるのが良いでしょう。
まとめ
フォトリーディングは勉強や仕事などあらゆることに活用し、効果を得ることができるおすすめの速読法です。興味がある方はぜひチェックしてみてください。